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瀧本 博史
職業設計・職業選択と職業能力開発の専門家
産業カウンセラー
国家資格2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格キャリアコンサルタント
米国NLP協会認定NLPトレーナー(バンドラーライン)
心理相談員
ジョブ・カード作成アドバイザー
私は専門家として年間約2000件の職業相談を行なっております。産業カウンセラーとして働く人への「心のケア」ができるのと同時に「就職・転職相談の熟練者」である国家資格2級キャリアコンサルティング技能士資格をもち、ハローワーク職員、自治体の職業相談員、就職指導や職業訓練校講師などの業務に携わり、22年の実績があります。私は「自分らしさ」を大切にした働き方を提案し、新卒から高齢者まで一人ひとりの方へ「個性」と「適性」を尊重した、きめ細やかなご提案をしてきました。現在は、国立大学でのキャリア関連授業の講師や私立大学での就職相談・セミナーに加え、後進のキャリアコンサルタント育成にも携わっております。
メンタルヘルスの問題に関心がもたれるようになったきっかけは、1982年に起こった「羽田沖日航機墜落事故」と言われています。この事故では、会社による機長の精神疾患管理が不十分だったのではないかと問題となりました。そして事故発生から35年が経った今、人の意識や働き方が多様化した現代において「心の健康」への支援は緊急課題となっています。厚生労働省が働く人に対して行なった労働者健康状況調査(平成24年)では、実に60.9%の方が「現在の自分の仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある」と答えており、うつ病、統合失調症、不安障害、認知症などの精神疾患によって医療機関にかかっている患者数は、平成23年当時でも320万人と依然300万人を超えていました。私は、産業カウンセラーであり、キャリアコンサルタントでもあるという職業柄、働く方々と話す機会があり、最近では「仕事とは単に収入を得る」ためだけではなく、様々なご自身をとりまく環境と仕事が複雑にからみあった上での「働き方」のご相談をお受けしてきました。業務の効率化が叫ばれ、仕事の量が増え、上司に相談しようにも上司の仕事量も増えていて話す余裕がなかったり、親の介護や子育て問題など、家に帰ってからも仕事以外に考えること余儀なくされ、悩んでいらっしゃる方は年々増え続けています。このような世間の動きの中、労働安全衛生法が一部改正され、平成27年12月1日に「ストレスチェック制度」というものが心の健康確保対策のために施行されました。これによりストレスチェックの実施等は事業者の義務と定義づけられました。この制度は、特にメンタルヘルス不調の未然防止の段階である一次予防を強化するため、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気づきを促し、個々の労働者のストレスを低下させるとともに検査結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善につなげることでストレス要因そのものを低減するように事業者へ求めることが目的のひとつです。しかし、私たちはストレスをその瞬間ごとに感じ、それは蓄積されていくものだと知っています。これは個人と組織がストレスを減らしていこうとする職場の風土づくりをしていかないと、本当の意味で意義のある取り組みとはならないのです。しかし、これには時間がかかります。そこで、大変なことになる前に働く私たち一人ひとりが、「自分の健康は自分で守る」という考え方を理解し、そのために必要な知識や技法を身につけ、日常生活の場でそれを積極的に実施すること(=セルフケア)が大切です。企業活動の高度情報化、グローバル化に伴う「労働の質」の変化に柔軟に対応するためにも、この「はた楽サロン」のコンテンツをお役立ていただければと私は願っております。
<ホームページ>
瀧本 博史(キャリアカウンセラー) – 専門家プロファイル