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萬歳 浩一郎
株式会社システム・ビット 代表取締役
東京大学出身。
工学部にて修士課程まで進むも、証券会社に就職。図らずも周囲からは変わり者扱いを受ける。会社ではデリバティブ商品の販売やマーケティングを行う。様々なストレスを抱えつつ、人は何故に働くのか、また生きるとは何なのかについて思い悩んだのはこの時期。自分で経営してみれば何か見えてくるかもしれないと考え、学習塾を創業する。その後、様々なご縁に恵まれ、ヘルスケア業界向けを中心としたシステム開発を行うIT企業を経営する。200名近くの社員を抱え、日々社員に向き合っているが、「いろんな考えを持つ人がいるんだなあ」と、カルチャーショックを受け続けている。上述の疑問については、現在も悩み中である。
皆様、こんにちは。株式会社システム・ビットの萬歳浩一郎です。
ヘルスケア業界向けを中心としたシステム開発を行う会社を経営しております。関連会社を含めたグループで、介護システム、電子カルテ、医療用画像システム、健康診断システム、ストレスチェックシステムなどを手掛けております。これら製品群の開発・販売を通して日本のヘルスケア業界、特に利用者の利便性向上のために貢献していきたいと考えています。弊社では、「会社は社員のためにある」との考えをベースに、以下の経営理念を導入いたしました。
・会社は社員が物心両面で幸福を追求するために存在する
・会社は社員が仕事を通して人間的成長をもたらすための場である
・会社はITを通して社会の安定的発展に貢献する会社が社員のためにあるとの考えに立てば、職場での不要なストレスを軽減し、本人の能力が最大限発揮できるよう、経営者が配慮するのは当然のこととなります。
そのため、弊社では経営をガラス張りにし、風通しを良くすることを心がけております。
四半期に一度全社員を集め、会社の方針、業績、人事等を周知するキックオフを開催していることがその一例です。
社員にとっては自分が所属する部署のみならず、他部署の状況や会社の方針などを理解することになりますので、自分が会社のどの部分で働き、貢献しているのか、また会社の方針に合わせ、どのように行動していくべきなのかを考える良い機会になると思っています。
最初は何のために集められたか分からず、嫌々出席する者がほとんどでしたが、今では会社の方針や他部署の状況等をつかめることが理解され、前向きに捉える社員が大半になったように思います。事実、会社に対する帰属意識やモチベーションが向上したという声を、社員から直接聞くようになりました。さらに、様々な手段を用いて社員とのコミュニケーションを図ることも経営理念実現のために重要だと考えています。ただ、面と向かって社長に対して質問や意見が言える社員はごく一握りです。そういったことができない社員にこそコミュニケーションが大切なのですが、まだまだ努力が足りないようです。
私はメンタルヘルスの専門家ではありません。また、職場のストレスを解消した名経営者でもありません。現在(2017年4月末)も弊社にはメンタルヘルス不調による休職者がおり、私自身も日々、もがき続けているのが実情です。
ただ、今後、皆様には私なりの経営理念を元に、どのように考えて行動しているかを発信出来たらと思っています。もがく人がどう考え、動いているか、読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。