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乙坂 章子
フリーアナウンサー
大学在学中に、フジテレビの伝説の深夜番組「オールナイトフジ」のオールナイターズとしてデビューするも、なぜか自身はお笑い担当に。ついた呼び名は「なんだ坂乙坂」。大学卒業後、駿台予備校に勤務。その後再び、テレビ業界へ転身。日本テレビ「ザ・ワイド」にリポーターとして出演し、オウム真理教、阪神淡路大震災のリポート、さらには、芸能人やタレントとの共演で、仕事へ対する自分の姿勢を確立。その後も通販専門放送局「ショップチャンネル」、「GSTV」など、数々の通販番組に出演。その傍ら、コーチングの資格取得、トークトレーナーとしての勉強を重ね、杉並区でのセミナー、小学校でのコミュニケーション授業などを担当。現在は、Facebookライブ「MKTV」にて、様々なプロに話を伺う番組を展開中。大学生、高校生の子を持つシングルマザー。
職場のメンタルヘルス、ストレスについて考えると、私はフリーということで、毎日同じデスクに座り、同じ人と並んで、同じ仕事をするということがあまりありません。職場に、どうしてもウマの合わない上司や同僚がいるなどの状況に直面することはない反面、仕事によって新しいスタッフ、新しいクライアントにいきなり会い、その方々と、なにかを作り上げるチームとして、いきなり仕事が始まります。ですので、その時に、短時間で息を合わせる、相手の意向を汲み取るなどの作業にアンテナを張り巡らせることになります。
自分は、実は初対面の人は苦手なはずで、目立つこともできない性分だったにもかかわらず、こういう仕事をしている・・人生とは本当に不思議なものですね。
しかし、たまに、どうしても感情が伺えない、好意的でない人も中にはいます。その人は、どうしてそういう態度や言い方をするのか?
おそらく、その人自身が生きづらく感じ、大きなストレスを抱えているんだろうと、その人の立場や状況をなるべく想像しながら接するようにしています。
人が生きるには、どんな状況でも、様々なストレスと向き合う必要がありますが、ここではっきりしておかなければならないことは、イヤだとか楽しいとかは関係なく「心と体に受けるありとあらゆる刺激 = ストレス」 ということなのです。ですから、ストレスが全くないという状況、刺激のない人生は、ある意味、生きているか死んでいるかわからないような状態ではないかと思います。かと言って、刺激ばかりを過剰に受けつづけることも疲弊します。
要は、バランスではないでしょうか。
また、正面から見たら辛い状況も、横から見たら成長の糧に思える、そんな物事の多面的な捉え方も時には必要。
そして自分自身ができることはすべてやってみたが、やはり心の赤信号はついたままなら、私は、その場から自分を解放してやります。簡単にいうと「辞めちゃえ」ということ。辞めるということには、その先などの不安やリスクはつきものですが、一方では、この選択肢を選べる人は勇気のある人だと思っています。私は常に自分の心に敏感でいようと心がけています。
先だっての3.11の東北大震災の際、後輩の大変優秀なリポーターが、「東北の方々に、頑張って!という言葉は、違うんです!もう、限界まで頑張っているんです。これ以上頑張れと言わないでください」とリポートしていました。
そうなんです。頑張っている自分を認めて、心の声をしっかり聞いて、その先のことを考えること。普段から私が実践しているストレスを抱え込まないようにする方法です。これからこちらのコラムでは、素人のごくごく個人的な見解で、いろんな意見を書かせていただきますが、どうぞ宜しくおつきあいくださいませ。