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蒼井 凜花(あおい・りんか)
官能作家・コラムニスト。北海道旭川市出身。
短大卒業後、CA、オスカープロモーションのモデル、六本木のクラブママを経て、2010年『夜間飛行』(二見文庫)で作家デビュー。小説の他、美容、モテ術、上手なセクハラ対応等のコラム、対談、トークイベント、ラジオ等でも活躍。近著に『濡れ蜜アフター』『誘惑最終便』(いずれも二見文庫)、『令嬢人形』(双葉文庫)。連載コラムは、サンスポ紙「お客さま、ダ・メ・よ♡」(毎水曜日)、アラフォー女性対象の「オトナサローネ」(主婦の友社・隔週金曜日)。
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オトナサローネ
・日本文芸家クラブ所属
・日本推理作家協会所属
「はた楽サロン」をご覧の皆様、初めまして。
CA、モデル、六本木のクラブのママを経て、現在は官能作家・コラムニストとして活動しております蒼井凜花です。
健康とは「肉体的、精神的、社会的に満たされた状態」であることだと思います。が、実際のところ、このすべてを満たしている人がどれほどいるでしょう? ほとんどの方が何かしらの「心の闇」を抱え、それでも自分なりに折り合いをつけ、妥協をしながら生きているのではないでしょうか。
ただ、少し考えてほしいのです。ストレスはすべてが「悪」でしょうか? ストレスが続くと免疫力が低下し、病気になり、死に至る。これは決して間違ってはいませんが、少し立ち止まり、別な方向から見つめてください。
ストレスは、「人間を賢く強くし、経験から学び、成功に導く」というポジティブな側面もあるというデータが存在します。心の持ちようで、ストレスを「パワー」に変えることも可能なのです。
例えば、
・ストレスを受け入れ、ストレスの原因に対処する方策を考える。
・情報やサポートやアドバイスを人に求めてみる。
・成長する機会として捉え、最善を尽くす。
ストレスは、受け止め方ひとつで成長へのきっかけになるのです。
私が経験した四つの職業――CA、モデル、クラブのママ、作家――この中でも最も過酷なものはクラブのママでした。高収入と引きかえに「お客さまに夢を売る」仕事ゆえ、心と言動は必ずしも一致しません。いえ、むしろ大きく矛盾していることがほとんどです。常に華やかな美しさを求められ、昼夜逆転の生活、おさわりやセクハラも当たり前。お客さまに恥をかかせず、怒らせず、上手にかわし、接客するのが水商売の使命です。
そのせいか、精神的に病む女性が多かったのは事実です。しかし、私はその環境に負けず、必死に適応しようとしました。
感情を巧みに麻痺させ、楽しいことで心を上書きし、笑顔を作りました。「AS・IF(アズ・イフ)」の法則というものがありますが、「笑顔でいると、幸せな気分になる」というものです。そして「ストレスも仕事のうち」とキッパリ割りきりました。
私はストレスをパワーにすることで、十年間、ママとして店を続け、作家に転身しました。今ではクラブ時代の経験を元に、コラムや小説、トークイベントのオファーを頂くありがたさです。
どんな環境でも、「これは克服できる試練だ」と前向きに受け止めたことに加えて、相談できる相手、味方になってくれる人がいた幸運にも恵まれました。
物事には「正負の法則」があります。成功者ほど、大きなマイナスを背負っています。どのような環境においても、他人の芝生は青く見えるし、馬が合わない人間はいる。足の引っ張り合いもあります。だからこそ、知恵を絞りましょう。時代と環境に適応するために変化することを恐れない、より快適に過ごすためにとるべき行動、付き合うべき仲間を選択するのです。
思いきって転職する、もしくは起業するのも一つの手です。自分の人生は自分でデザインする――流れにまかせることなく、他人に委ねることなく、主体的に生きることこそが重要です。人間は強いです。ともに考え、寄り添い、よりよい人生を歩みましょう。