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国家資格「防火設備検査員」不正取得

株式会社LIXIL鈴木シャッター(東京都豊島区)は、国家資格の「防火設備検査員」を、従業員13人に不正に取得させていたと発表した。
不正取得の13人が定期検査した物件は68棟あり、同社は今年度内に正規の資格取得者による再検査を実施するとした。
この「防火設備検査員」とは、。平成28年6月1日施行の建築基準法改正により防火設備定期検査制度ができたのに伴って新設された資格だ。
2013年10月11日に発生した福岡市の整形外科医院火災が発生したことにより、新たに創設された制度に基づくもので、資格者としては、登録防火設備検査員講習を受講・修了した後、防火設備検査員資格者証の交付をうけた者になる。従って資格試験の合否で取得できるものではない。
法律上の正式名称は「建築設備等検査員」で、建築基準法第12条第3項による「建築設備等検査員」の一種として、建築基準法施行規則第6条の5第2項及び第6条の6により「防火設備検査員」の名称が定義されている。
今回、不正取得となった株式会社LIXIL鈴木シャッターの13人については、2015~2017年に講習を受ける際、実務経験年数を長く偽っていた。
この実務経験の不正は上司の指示によるものと発表され、同社は検査する物件数が多かったことから、「検査員を増やしたかった」としていた。