
背景
本社が関西で、社員数200名、創業100年を誇る老舗の会社。
ガソリンスタンドや複数の店舗を経営する地元でも有名な企業で、地元の人材を積極的に採用している。
社長は40歳代半ば、先代からバトンを引き継いで経営している。
社長が「知りたい」「知らなければならない」報告事項が上がってこないため、風通しの悪さを感じていた。
結果
組織行動診断の結果、複数の派閥がいがみ合っている状況が浮き彫りとなりました。
社内の価値判断や物事のとらえ方の傾向に3つのパターン(3つの派閥)が存在することが判明したのです。
事業継承に伴って派閥ができるというのはよく耳にする話です。
先代と現社長を比較してしまうこと、代替わりを機に変革を推し進めるグループとそうでないグループの存在と、派閥ができる原因は様々ですが、今回は権限委譲が不十分なこと、「先代の番頭」の存在が原因であることが、組織行動診断からつかめました。
ただし、残念ながらこの会社から、それ以上の依頼を頂くことはありませんでした。組織行動診断は社長からの依頼でしたらが、そのことを快く思わない人たちもおり、客観的な組織行動診断の数値に対して正面から向き合えなかったようです。社長はその後、メンタルを病んで経営から遠ざかっていると耳にしました。