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仏教修行体験プログラム

株式会社アルファポイント(本社:名古屋市中区・代表取締役:丸山和之 )は、従業員研修や福利厚生など幅広い目的で、名古屋大須の名刹「亀岳林 万松寺」を会場に、万松寺の僧侶を講師とした仏教修行のプログラムを11月1日に開始した。
同社のリリースによると、「企業において、グローバル化・IT 化・専門化の進展に加えて、長時間労働、厳しい成果主義などにより、部門間、世代間のコミュニケーション不足、チームワーク力・団結力の低下、人材育成の停滞、社員のメンタルヘルス対策や健康管理など様々な課題がある」という考えから、「坐禅」や「写経」などの古来から続く伝統的な仏教修行を行うことを取り入れたという。これらの仏教修行では、「リラックス効果」や「集中力や記憶力を高められる」ことが科学的に認められ注目されている。
そもそも「修行」は、仏典の中にはあまり登場してくるものではなく、「行」と呼ぶことのほうが多い。
中でも最も厳しい修行は「苦行」とよばれ、財産・名誉・性欲といった人間的な欲望から離れ、生あることそのものに満足感を得られるような状態にまで追求していく。そのために様々な苦しい「行」が行われる。古代インド宗教の「修行」は、まさにそのようなものだった。当然ながら企業研修プログラムでは、ここまでの厳しい追求をするわけではなく、逆にそこまで求めると本来の目的に矛盾を生じてしまうだろう。そのため、本来的な「修行」というよりも、仏教僧の行う伝統的な生活を体験することで日常から離れることに意味があるのだろう。
この研修では仏教修行として、まず生活の規律を身につける事から始まるという。これだけでに日常生活と一線を画すこともあるだろう。
落ち着いた心で真理の観察をし、従業員の心身のケアに役立てようとする有効的な体験としている。
いわば擬似的な修行という側面があるものの、普段ではあまり縁のない仏教の教えを聞く事により、従業員の「気づき」や「やる気」を引き出す効果も十二分に期待できるとしている。
あくまで研修を中心とするなら、集中力や記憶力も高める効果や、コミュニケーション能力向上、チームワーク力・団結力の強化、管理者研修でのリーダーシップの向上という仕事と直結する部分と、心身のリラックスなどによる健康管理面にも効果を発揮することを狙いとしている。
企業側から見れば、最終的に社員の生産性を向上させ、売上げアップや離職率の低下などに役立てるのが目的になるかもしれない。