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世界の都市総合力ランキング

森記念財団の都市戦略研究所が「世界都市総合力ランキング2017」を発表した。このランキングは総合的・複眼的評価をするために、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の各分野で計70指標を用いている。
注目したいのは、2017年版では、指標やデータ収集方法の見直しにより、「女性の社会進出」「ICT環境の整備」「メンタルヘルス水準」などの項目が加わった点だ。
1位:ロンドン
2位:ニューヨーク
3位:東京
4位:パリ
5位:シンガポール
6位:ソウル
7位:アムステルダム
8位:ベルリン
9位:香港
10位:シドニー
以前に紹介した「世界で最もストレスの少ない都市は?」の順位と比較してみるのも興味深いかもしれない。
総合力だけでなく、分野別のランキングも発表されている。
【経済】
1位:ニューヨーク
2位:ロンドン
3位:北京
4位:東京
5位:上海
【研究・開発】
1位:ニューヨーク
2位:ロンドン
3位:東京
4位:ロスアンゼルス
5位:ソウル
【文化・交流】
1位:ロンドン
2位:ニューヨーク
3位:パリ
4位:東京
5位:シンガポール
【居住】
1位:ベルリン
2位:アムステルダム
3位:ストックホルム
4位:ウィーン
5位:フランクフルト
【環境】
1位:フランクフルト
2位:チューリッヒ
3位:シンガポール
4位:ジュネーブ
5位:ストックホルム
【交通】
1位:パリ
2位:ロンドン
3位:上海
4位:ニューヨーク
5位:香港
6分野すべてに突出した都市はない。それもそのはずで、各分野は相互作用することもあるからだ。
ただ、「はた楽サロン」的に見ると、働き方とストレス対策やメンタルヘルス対応などの関係で注目したくなる。総合力や経済、研究、交流等について、東京は上位であるが、交通は5位に入れなかった。【居住】や【環境】に至っては、ほとんど欧州の都市で占められた。
労働者の生産性や交通網の利便性などの職場環境と生活空間の快適性において、東京は欧州と決定的に異なる道を歩んでいるのかもしれない。