
こんにちは、新川てるえです。私は家庭問題のカウンセラーとして日々、子育て、離婚、再婚などの問題を沢山お聞きしていますが、解決のヒントは悩みの内容に関わらず共通しています。今回は人間関係についての悩みの克服方法をお伝えします。家庭も職場も一緒です。
あなたは上司や同僚、または取引先に苦手な人がいますか?そしてそれをストレスに感じていませんか?
実は家庭の人間関係よりも職場の人間関係のストレスのほうが解決は簡単です。
「家庭を職場だと思うことにしました」
これはあるクライアントさんがカウンセリングの最中に私に言った言葉です。
職場には1人や2人は必ず苦手な人がいるけれど、それを我慢できるのは自分の損得をきちんと考えて判断でき、自分にとってより良い選択ができるからだと。それなら家庭も同様に考えればいいというのが彼女の気づきでした。
そうです。確かに家庭に比べたら職場の人間関係のストレスは大したことではありません。
この違いはパーソナルスペースにあります。パーソナルスペースとは、コミュニケーションをとる相手が自分に近づくことを許せる、自分の周囲の空間(心理的な縄張り)を指します。縄張りですから、ここに他人が侵入してくると、人は不快感や嫌悪感を感じます。苦手な人になればなおさら、防衛本能が働いている状態になるのです。
夫や妻(家庭の人間関係)はこのパーソナルスペースに遠慮なく侵入してくる存在ですが、上司や取引先や同僚(職場の人間関係)は一定の距離を保っているので、このスペースには侵入してくることはめったにありません。そう考えると職場の人間関係のストレスのほうが軽いのは理解できますか?
次に苦手な人間関係を克服する方法ですがいくつかあります。
まず1つは「気にしない力を養いましょう」。私のクライアントが気づいたように、職場の人間関係は自分の損得を考えてうまくやるべき相手なので、気にしないで浅く付き合っていければいいと割り切ることです。
2つ目は相手の自分とは異なる価値観を受け入れることです。いつも理不尽なことを言ってくる相手は、あなたとは全く価値観の違う人です。
「それ、違うでしょう」と言いたい気持ちはわかりますが、言っても無駄な相手と戦っても気分が悪くなり、ますますストレスを助長するだけです。「あなたはそう考えるんですね?でも私は違います」と受けとめればいいと思います。無駄に争わずです。
そうはいってもまったく無視するわけにはいかずに、できればよい関係になったほうが得な相手もいます。そんなときは相手の長所を見る力を養いましょう。
苦手な相手にも良いところはあるはずです、長所を見つけて徐々にそれを相手に伝えられるようになると関係性は良くなります。
人は自分の話をじっくり聞いてくれる人と自分をほめてくれる人が好きです。相手との関係性をよくしたいと思ったら、苦手な相手の話をよく聞く、長所を見て、それを心から伝えられるようになればいいわけです。
と言われても難しいですよね~?
だから私のカウンセリングでは専用のカウンセリングシートを使って、離婚したい夫の長所を書くトレーニングをします。
「なぜ離婚したいのに、夫の長所を書くのですか?」と聞かれますが、会話もなく挨拶もしない関係性のままよい離婚の話し合いができるでしょうか?
勝つための戦略です。
それが自分のためになるからです。
家庭問題のカウンセリングを行っています。
新川てるえのカウンセリングオフィス