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世界5カ国・睡眠の優先順位

「はた楽サロン」では、独自調査として「睡眠満足度の低い現代人に多い悩みとは」の記事にて、現代日本の睡眠についての集計結果を発表した。ロイヤル・フィリップス(NYSE: PHG, AEX: PHIA)でも世界睡眠デーに合わせてオランダ、アムステルダムで発表されたプレスリリースがある。「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」
ロイヤル・フィリップスでは、米国、オランダ、ドイツ、フランス、日本の5か国の成人6461名を対象に調査をした。
調査内容は、睡眠に対する認識、優先順位、睡眠がもたらす仕事や人間関係への影響等々だった。集計結果によると、睡眠の重要性は認識しているものの、「睡眠は仕事よりも優先順位は低い」という事が明らかとなった。睡眠に勝るものがあると答えた人は約8割以上という結果だった。
フィリップスはこのような集計結果に対し、十分に睡眠をとれていない人間の健康状態を危険視する意見を発表した。
優先順位として仕事やその他が高いという考えについて、睡眠の重要性が認知されていない、または認知していても軽視していると思われる。同社のチーフ・メディカルリエゾンを務めるテオフィロ・リー・チョン氏は「ヘルス&ウェルネスについては、適度な栄養、運動、ポジティブメンタルヘルスに睡眠という4本脚のテーブルであると新たに考える必要があります。もし、食事と運動だけを大切にすると、そのテーブルはバランスを失います。わずか一晩でも睡眠の質が下がれば、行動や安全、幸福感に直に影響を及ぼす可能性も考えられます」と述べている。
この傾向は特に米国で顕著で、他4国と比べ如実に表れていた。米国は他国と比較して仕事に対するプレッシャーが強い傾向であるという結果だった。
今回調査をした5カ国全体をみた場合、健康全般にとって睡眠が重要であるという認識は確実にあるようだ。それは回答にあらわれていて、全体の92%が「睡眠は全般的な健康充足にとって極めて重要である」と答えていた。また、睡眠の質とQOLや人間関係に直接的な関連性があると答えた回答者も多数だった。
フィリップスの行動変容グローバルリーダーであるるマーク・アロイア博士は「睡眠を日々の最優先事項とするのが難しくなっている。しかし1日を終える際の睡眠は、全般的な健康充足の方程式の中で重要な要素を占めており、健康を支える重要な柱と考える必要がある」と述べている。
前回のオリジナル調査の結果についても、実に45.1%もの人が睡眠に満足していないことが判明している。睡眠の質や量について、改めて考える契機とすべきかもしれない。その際に、「ゼンブリン」「テアニン」「GABA」などの成分を摂取することも選択肢の一つかもしれない。(参考:「睡眠満足度の低い現代人に多い悩みとは」)