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睡眠満足度の低い現代人に多い悩みとは

「はた楽サロン」では、「睡眠についてのアンケート」を実施した。有効回答数:1,100、アンケート方法はインターネットを使用した。回答者の性別割合は、男性:55.9%、女性:44.1%、年齢は20歳から69歳までが対象だった。
就寝時間
最初に就寝時間について尋ねた結果、最も多い回答が「24時頃(30.5%)」で、次いで「1時以降(28.4%)」、「23時頃(25.3%)」という結果だった。21時前と22時頃をあわせてもわずかに15%程度しかなく、23時以降に就寝する人が全体で84.2%という結果だった。現代人には早寝の習慣はほとんどないことが改めて浮き彫りになったといえる。睡眠時間
次にどのくらい睡眠時間をとっているかを尋ねた。その結果、最も多い回答が「6時間(37.2%)」、次が「7時間(25.4%)という結果だった。「8時間」「9時間以上」とあわせると、73.8%の人が6時間以上の睡眠をとっていることがわかった。5時間以下の睡眠時間は26.3%だった。
問題なのは「睡眠の満足度」だった。
睡眠の満足度
「不満(14.1%)」と「やや不満(31.0%)」をあわせると、実に45.1%もの人が睡眠に満足していないことが判明した。この数値がそのまま睡眠障害に繋がるとは限らないが、傾向としてある程度の睡眠時間を確保していても、それが快眠になっているわけではないのは事実といえるだろう。
「満足」「やや満足」は合計で31.4%という結果だった。
睡眠の悩み
具体的な睡眠の悩みについては、最も多い回答が「寝ても疲れがとれない(36.5%)」で、以下、「夜中に目が覚める(26.8%)」、「寝つきが悪い(25.2%)」と続いた。上位の回答を見る限り、睡眠の悩みに共通するのは典型的なストレスを起因とするもののように見える。睡眠には約90分という睡眠サイクルがあるが、ストレスはこの周期を短くして睡眠リズムを狂わせてしまうともいわれている。
睡眠障害の原因
睡眠の満足度の低さ、睡眠の悩みから、ある程度は睡眠障害も関係しているかもしれないことは容易に想像できる結果となった。
睡眠障害には様々な原因があり、場合によっては医師による治療が必要なこともある。また疾病が原因で睡眠障害になるケースもあるだろう。しかし、心理的負担、要するにストレスが関係していること、不安や抑うつなどの精神医学的要素なども考えらられる。
逆にいえば、これらの精神的負担、特にストレスを軽減することができれば快適な睡眠をえることが可能ということになる。
対処方法(医薬品)
睡眠の悩みを解消するとなると、最も手っ取り早い方法として頭に浮かぶのは睡眠薬かもしれない。
しかし、睡眠薬というのは向精神薬の一種で、依存性や副作用などがあることから、不安に感じる人も多いことだろう。何より気軽に入手できるものではなく、医師の処方箋が必要になる。
一般の薬局で手に入るのは、睡眠改善薬といわれる種類で、かぜ薬や鼻炎薬などに含まれる抗ヒスタミン剤を主成分としているものが多いといえる。この種の一番の欠点は、抗ヒスタミン剤の効果は比較的早く耐性が形成されることだといわれている。1周間以上継続して使い続けるのには不向きといえる。
そうなると一時的に医薬品を使用するのはともかく、日常生活から継続できる方法で、安定した眠りを手に入れるためには、原因となるストレスを軽減していくのが得策といえるだろう。
そこでストレスを解消する方法を実践していくとともに、医薬品ではなく日常で摂取する栄養成分にも注目すべきかもしれない。
三大ストレスフリー成分
睡眠に関する栄養成分をもつものとしては、沖縄では別名を「眠り草」と言うクワンソウなどが有名かもしれない。しかし、ストレスを軽減しつつ快適な眠りの効果を得ようとすると、三大ストレスフリー成分に注目すべきだろう。「ゼンブリン」「テアニン」「GABA」である。
精神を落ち着かせるゼンブリン
南アフリカに自生する「スケレティウム トルツオーサム」という植物から抽出したエキスのことで、科学的にはセレトニンの再取り込みを阻害することができ、抗うつ、抗不安機能があることが判明している。
今では臨床試験から証明されているものが、原住民たちは経験則から寝つきの悪さ、入眠障害を改善できることを知り、ゼンブリンを摂取していたようだ。
疲労感を軽減するテアニン
お茶に多量に含まれるアミノ酸の一種。グルタミン酸の誘導体で、旨味成分の一種でもある。玉露などの高級なお茶ほど多く含まれていてるともいわれ、抹茶には番茶の12倍のテアニンが含まれているといわれる。
臨床試験では多くの効果が確認されていて、特に抗ストレス作用や睡眠の質の改善などが挙げられる。
気力低下を緩和するGABA
英語のGamma-Amino Butyric Acidの頭文字で、天然アミノ酸のひとつであるγ-アミノ酪酸のことをいう。ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせる働きをする。ドーパミンなどの興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑える作用がある。またGABAは医薬品としても使われているが、厚生労働省の通知する日本国内での食薬区分では、2001年以降「食品の成分」と定められている。
これらの成分を継続的に摂取できれば、医薬品に頼らずにストレスを軽減し、睡眠の改善に繋がることになるだろう。問題なのはそれぞれの成分をどのように摂取するかということかもしれない。また、どの食品にどの程度含有しているのかを調べるのも大変かもしれない。
それでも栄養成分で快適な睡眠に繋げられれば、これに勝るものはないだろう。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティングアンケートモニター使用)
調査地域:全国
調査対象:20代~50代の男女
調査期間:2017年9月1日(金)~9月3日(日)
有効回答数:1,100サンプル