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一般人の約7倍! 起業家の気分障害・不安障害の疑い

インターネットサービスの設計・開発を行うゼロベース株式会社(代表取締役 石橋秀仁)は日本の起業家のメンタルヘルスについてインターネット上で調査を実施した。(起業家のメンタルヘルス調査レポート)
その結果「起業家の37%に気分障害・不安障害の疑いあり」という結果を得た。これは一般人の約7倍という驚くべき結果だった。
そもそも起業家は、事業経営上でのストレスを抱えがちだと考えられるている。しかし一般の労働者とは異なり、それを表に出すことは立場上困難だともえる。しかも日本では起業家のメンタルヘルスに関する調査はなされてこなかったという背景があったことから、今回の調査に至ったという。
その一方で海外では起業家のメンタルヘルスに社会的関心が集まりつつあるという。
今回の調査をするに際しては厚生労働省の国民生活基礎調査などで使用されるスクリーニングツールを使用し、過去1か月間のこころの状態について質問を行った。
起業家のうち、気分障害・不安障害の診断を満たすと推測される割合
37%
起業家でない人のうち、気分障害・不安障害の診断を満たすと推測される割合
5%
調査内容を細かく見ていくと、かなり明確な数値が出た。
そわそわ落ち着かなく感じましたか?
「いつも」:14.2%
「たいてい」:22.0%
合計すると3人に1人はかなりの頻度で気持ちが落ち着かない状況にあるといえそうだ。
気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れないように感じましたか?
「たいてい」:23.6%
「いつも」:9.4%
ここでも合計数が33.0%となった。
この調査の回答者は、79.5%が企業年齢が5年以下ということで、比較的社歴の短い経営者が対象となっていた。
経営状況についての質問では以下の結果だった。
「やや順調」:37.8%
「どちらとも言えない」:29.9%
「やや不調」:14.2%
「とても不調」:11%
「とても順調」:7.1%
127名の有効回答数だったようだが、今後さらに精度の高い調査によって、実態をより正確に把握することが求めらると同社はコメントしている。また、起業家に対する効果的な支援策・介入策の研究も求められる。