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クールビズでお洒落に決める林部長

現在は「クールビズ」が定着していますが、それほど歴史のある習慣ではありません。
第1次小泉第2次改造内閣の環境大臣だった小池百合子(現在、東京都知事)からです。「夏場の軽装による冷房の節約」をキャッチフレーズにしたもので、環境省主導によりネクタイや上着をなるべく着用せず、夏季の室温設定も28度以上でも対応できる軽装にする動きでした。
この「クール・ビズ」は、2005年のユーキャン新語・流行語大賞のトップテンにも選定されました。
そして2011年には東京電力・福島第一原子力発電所での事故により、電力不足の問題を考慮し、実施期間を早めたり、さらに2012年からは環境省が「スーパークールビズ」を打ち出すことにもなりました。
意外と知らないのは「クールビズ」も「スーパークールビズ」も環境省における服装の可否を提示していることです。
そんな点を全く考慮しない林部長、またまたしくじってしまいました。
取引先にて
「林部長さん、クールビズですよ!」
夏の暑い中、スーツにネクタイ姿で取引先に訪問した林部長に対して、取引先の社長が話しかけました。
「お洒落をしながらエコ、エコですね~」
軽薄そうな口調ではあるものの、林部長は「なるほど!」と納得します。
確かにこの格好では「エコ」とはいえないことに気付きます。しかも周囲に暑苦しい印象を与えそうです。
林部長のスーパークールビズ
林部長は次の日に服装を大胆に変えて出社することにしました。
「クールビズです。君たちもお洒落をしながら楽しみなさい」
部下に対して得意げに語る林部長。
しかし周囲の部下たちは、怪訝な視線を向けています。
「ぶ、部長……」
「なんか、変……」
ちなみに、環境省の服装可否によると、クールビズではポロシャツ、アロハシャツ、タンクトップはNGではあるものの、スーパークールビズではOKになっています。
豊岡専務の激怒
林部長の格好を目にした豊岡専務は、すぐさま怒りモードが全開です。
「そんなチンチクリンな格好して、お前、それでも部長か!」
そして豊岡専務が林部長に絶叫するいつものセリフが炸裂です。
「バカかー! ハゲー!」
呆然と立ち尽くす林部長、口元だけでぶつぶつと発するだけです。
「お洒落を……」