
音楽療法(Music therapy)という言葉をご存知でしょうか?
現代的な意味での医療には含まれず、代替医療(Alternative Medicine) や補完医療(Complementary Medicine)の一種といわれ、科学的未検証・臨床未応用の医学・医療という扱いになっています。音楽を聞く、あるいは演奏する、歌う等により心身の健康の回復・向上をはかるいわば健康法ともいえます。
音楽そのものの歴史は古く、古来より宗教との関連でいえば儀式や呪術に用いられてきました。音楽を使い、信仰者の精神を鼓舞させたり、荘厳な雰囲気にしたり、あるいは一種のトランス状態や宗教的な憑依という現象を起こしたりしてきました。
伝統宗教でもキリスト教では賛美歌があったり、日本の神道でも雅楽が用いられたりしています。信仰を深めることに貢献し、精神的な部分にも大きく影響されてきたといえるでしょう。
そのような意味において、実際の疾病に対する治癒効果はともかく、精神に対する作用については疑う理由はないといえるかもしれません。
実際に現代の日本では、日本音楽療法学会認定の音楽療法士(Music Therapist)という資格もあり、公的機関では奈良市・岐阜県・兵庫県が独自の認定として認定音楽療法士という資格を出しているほどです。
高齢者のケアや、引きこもり児童のケアなどで音楽療法が使われ、自治体や大学でも、研修や研究もされているといいます。
音楽療法までいかなくても純粋に癒しの音楽として捉えた場合、一般的にはクラシック音楽を思い浮かべる人が多いでしょう。リラックス効果があるといわれたり、モーツァルトの曲は睡眠効果があるといわれたり、巷では様々なことが言われているようです。
ストレスを解消するという観点から、リラックスできて安心感をもてるようなクラシック音楽を探すと、今ではYouTubeにも多くアップされてるのが分かります。
そんな中で誰もが知る作曲家だけでなく、一般の人には無名でも癒される音楽を世に生み出した作曲家まで含めた「癒しのクラシック音楽集 13曲」を見つけましたので、ご紹介しようと思います。
(1) ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調
(2) ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲 月の光
(3) パッヘルベル:カノン ニ長調
(4) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
(5) レスピーギ:《リュートのための古風な舞曲とアリア》より 第3組曲 シチリアーナ
(6) ヘンデル:歌劇《リナルド》より アリア 「私を泣かせてください ~涙流れるままに」
(7) アルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》
(8) チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 第3楽章 エレジー
(9) マスネ:タイスの瞑想曲
(10) モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 第2楽章
(11) ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
(12) J.S.バッハ:G線上のアリア 管弦楽組曲 第3番
(13) ダウランド:涙のパヴァーヌ (流れよ、わが涙)