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新入社員調査の結果・「給料」より「休日」

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2017年春の新入社員に対する意識調査結果を発表した。
会社に望むのことが、「給料」から「休日」の数が多いという逆転現象が起きたのは、平成16年度の調査開始以来初めてのことということで話題になった。
調査は「会社に望むこと」を8つの選択肢から選んでもらう複数回答方式で、この質問に対し、「残業がない・休日が増える」を選んだ人の割合が過去最高の41.5%だった。全体の3位に浮上したことで、前年の調査で3位だった「給料が増える」(34.4%)を上回る結果となっていた。
トップは「人間関係がよい」(83.0%)だった。これは前年調査と同じで、2位の「自分の能力の発揮・向上ができる」(56.9%)も前年と同じだったが、回答割合としては下落が続き、今年は初めて6割を下回った。逆に「私生活に干渉されない」という回答は3年連続で増加した。
また就職活動の際、長時間労働や劣悪な環境での労働となる「ブラック企業」かどうかを「気にした」人、「少しは気にした」と答えた人は合計で84.3%という数値だった。前年が80.9%だったので増加していた。電通の過労自殺などのニュースが報道されていたり、政治の場では「働き方改革」の議論が進んでいる時期に就職活動をしていたことから、もしかしたら影響を与えていたのかもしれない。
理想の上司については、もっとも回答数が多かったのが、成長を忍耐強く見守ってくれる「寛容型」で、論理的で責任感の強い「論理型」や何事にも熱心な「情熱型」は多くの支持を集められなかった。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは調査結果から「私生活の確保を仕事選びの基準の一つとし、会社に尽くすのではなく私生活を重視する『自分ファースト』志向が強まっている」と分析している。