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最もストレスの少ない職種とは何か?

世界有数の経済誌であるForbesに「最もストレスの少ない職種」についての記事があった。
もちろんこの記事はアメリカでの結果を伝えたもので、そのまま日本でも当てはまるものではないだろう。それでも職種で分類された点は興味深く、日本ではどうかと考えるのも意味があるかもしれない。
この記事は、アメリカの求人情報サイト「キャリアキャスト」による調査報告を掲載したものだ。
「キャリアキャスト」が約200の職種を対象にした調査で、「仕事上必要な移動」・「業界・職種の成長潜在力」・「身体的な負担」等、ストレス要因となる11の基準に照らして評価を実施したもので、アンケート調査の結果ではなく、アメリカの労働統計局のデータを分析したものだ。
記事では最も「ストレスが少ない」と評価された職種をトップ10で掲載している。しかも年収の中央値もあわせて出している。
第1位: 超音波検査士/ 6万3,630ドル
第2位: 法令遵守責任者/ 6万5,640ドル
第3位: 美容師/ 2万3,710ドル
第4位: 聴覚学者/ 7万4,890ドル
第5位: 大学教授/ 7万2,470ドル
第6位: 診療情報管理士/ 3万7,110ドル
第7位: 宝石商/ 3万7,060ドル
第8位: オペレーションズ・リサーチアナリスト/ 7万8,630ドル
第9位: 製剤技師/ 3万410ドル
第10位: 臨床検査技師/ 5万550ドル
誰もが簡単に転職できる職種ではない。また、比較的重要度の高い職種で、資格や学歴も関係する職種が多い。
第1位、すなわち最もストレスが少ない仕事になったのが超音波検査士だが、アメリカだけでなく日本でも資格を必要とする。
ちなみに日本で超音波検査士認定試験を受験する場合には、日本国の看護師、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師のいずれかの免許を有し、公益社団法人日本超音波医学会に3年以上継続している正会員・準会員、または日本超音波検査学会の正会員であることが条件とされる。
順位の中で比較的メジャーな職種といえば第3位の美容師かもしれないが、これも資格が必須の職業だ。
また第4位が聴覚学者で、これは原文では「audiologist」になっていて、日本では聴覚機能訓練士(言語聴覚士)に相当するものだと思えるが、日本とアメリカでの職責・権が同じかどうかは分からない。
第8位のオペレーションズ・リサーチアナリストは、日本では聞きなれない職種かもしれない。オペレーションズ・リサーチは数学的・統計的モデル、アルゴリズムの利用により、最も効率的に計画が実行されるように決定する科学的技法で、このアナリストは、企業等の組織が抱える複雑な問題を解決することを支援する職種だ。
ちなみに以前に「キャリアキャスト」が発表した「最もストレスの多い職種」では、第1位が下士官、第2位が将官で、どちらも軍隊だった。
(第3位・消防士、第4位・パイロット、第5位・イベントコーディネーター)
はたしてこの調査結果、どこまで真実といえるだろうか? また、日本ではどうだろうか?