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最もストレスを感じる会社員は、40代・大企業勤務

人材派遣会社のアデコ株式会社が「仕事上のストレス」についてアンケート結果を公開している。
日本全国の20代以上の社員3,299人の回答で、日経BPコンサルティングによるインターネット調査の結果だ。
これによると「あなたは普段、仕事をする上でのストレスを、どの程度感じていますか」という質問に対して次のような結果だった。
「やや感じる」(40.7%)
「かなり感じる」(26.6%)
「精神的にまいるほど感じる」(5.0%)
合計で72.4%の人が仕事でストレスを抱えているとう結果になった。
いわば仕事でストレスを感じるのが当たり前という状況が露骨に明らかになったといっても過言ではないかもしれない。
特に顕著だったのが年代別で見た場合の40代で、実に78.3%が何らかのストレスを感じているという結果だった。ストレスを「まったく感じない」と答えた割合はわずかに5.6%で、各年代別で見て、この数値も最も低かった。40代という年齢層から中間管理職層が多く、それがこの年代で最も多くストレスを感じていたのではと推測される。
では、ストレスの原因となることは何か?
職場の人間関係、仕事量が多いこと、勤務先の業績や将来の不安、自分の将来の不安などが挙げられている。
興味深いのは、勤務先の規模による差が大きかった点だろう。
従業員1,000人以上と、49人以下の企業の社員で比較すると、小規模企業のほうがストレス要因が少ないという結果が出た。
大企業の社員は、「職場の人間関係」をストレスと感じる割合が圧倒的に高く、「異動や昇進」「仕事量が多いこと」などが続く。もちろん小規模企業の社員でも同様のストレス要因はあるものの、大企業と比較するとかなり低い数値になっていた。ただ小規模企業の社員の場合は、「取引先との関係」をストレス要因に挙げる回答が多く、仕事上で受注先に対するストレスがある様子がうかがえる。
大企業ならではと、小規模企業ならではのストレス要因が如実に現れた結果といえるだろう。