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今野 珠優
株式会社Rising Asia(タビタツ)執行役員
秋田県出身、1989年生まれ。株式会社H.I.S.に新卒入社し、6ヶ月の会社員生活を経て23歳で独立。教育関連事業で起業し、全国3都市6拠点に学習塾兼研究所を置く。2015年11月、観光市場の可能性と「安心して挑戦できる世界を創る」というビジョンに魅了され、株式会社Rising Asia参画、執行役員就任。社内では、事業戦略の策定と組織設計に注力している。世界200都市、100名に及ぶ関係者とともに急成長拡大中。
20代前半で独立をしていた私は、仕事=ストレスの相関性を体感する機会がありませんでした。場所も時間も絶対的な囚われはなく、上司も居ない生活。社会性を背くことなきよう最低限の自社ルールを納得できる形式で設定。押さえる所を押さえた上で、自由奔放な生活をしていました。これは学生の頃からの理想でした。
20代中盤、Rising Asia参画後は良い意味でストレスを感じる機会が増えました。要因は大きく2点あります。一つ目は利害関係者が増えたこと。株主数・社員数・利用者数が明らかに増大したことが精神的な圧迫に繋がっています。二つ目は志(こころざし)が高まったこと。志が高まり、明確な高い理想が生まれたことで現状との差分が目に余るようになってきました。実情に対する「悔しさ」と言うべきでしょうか。苦悩は格段に増幅しています。
一見「ストレスまみれじゃないか」とも思われるのですが、今の私は声を大にしてこのストレスのプラス面の効力をお伝えしたい気持ちがあります。つまりストレスの中にも、プラスのストレスとマイナスのストレスがあるのです。個人の価値観や解釈によって効力の度合いは異なると思うのですが、私はこの「ストレス」を自意識で取り扱うことができる方こそ、社会性の高いビジネスマンになれるのではと考えています。
今の私は比較的ストレス負荷が多い人間だと思います。売上は伸びているか、預金は充分か、社内のコミュニケーションは円滑か、お客様は安全か、社長は理想を追えているか、文字通り思考が東奔西走し、四六時中気が休まることはありません。どこで何をしていても、心理的ストレスが味方となって、建設的に社会的な自分の背筋を伸ばしてくれている気がするのです。プロフェッショナル意識とも言われたりしますが、その気概の下地・ベース部分の正体はこの「ストレス」と説明することもできるのではないかと思っています。
生物学的な、人間の体とストレスのに関わる言及はできかねるのですが、少なくとも私が過去の仕事=ストレスから学び得た関係性や、会社組織としてのメンタルヘルスに関わる事項を、今後理解を深めながら発信していけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。