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太田 祐也
一般社団法人国際メンタルコーチング協会 代表理事
国際メンタルコーチング協会の太田祐也と申します。私の仕事はスポーツ選手や働く人のメンタルを向上させることです。人の可能性を信じること、ポジティブな未来を共に創造してそれに向けて行動を促すことを大切にしています。
また組織に対しては、組織で働く人自身がいきいきと仕事をすることができて、その結果組織自体のパフォーマンスが最大化できるようになるためのサポートをしています。人にはそれぞれ得意なことや長所があると信じています。欠点にフォーカスしすぎるよりも、人の能力を掛け算できるような組織づくりを心がけています。
あいさつ代わりにアスリート対して行っているイメージトレーニングを応用してモチベーションを上げたり、ストレスを減らしたりできるヒントをお伝えしたいと思います。
例えば、「選手が国際大会で金メダルを取る」という目標を立てたとします。その際に将来のビジョンを五感を使ってありありと想像してもらうのですが、下記の二つのイメージの仕方でどちらの方がやる気が高まると思いますか?
A『表彰台の上に上っている自分が見えて、嬉しそうに笑っています。国歌が流れていてそれが終わると観衆は拍手をしてくれます。こんな風になれるといいですね。大きな達成感を感じることができるのではと思います」
B『表彰台の一番上から見える景色は格別で、そこから多くの観衆が自分のために祝福してくれているのが見えます。国歌が聴こえて、それが終わると観衆が自分をたたえて大きな拍手をしてくれます。その音が体の中に響いています。達成感や喜びが強く感じられますね」
正解をお伝えすると、多くの人にとってAよりもBのようなイメージの方がモチベーションが高まることとが分かっています。いくつかのポイントはあるのですが、一番の違いはその『視点』にあります。Aが自分自身の姿を外から見ている客観的なイメージなのに対して、Bは自分の目から何が見えるのか、自分の耳からは何が聴こえるのか、自分の身体で何を感じるのかというより主観的なイメージになっていることに気がつかれたでしょうか?
主観的イメージは、その時に感じる体の感覚や感情などをより強く感じることができると考えられています。つまり、達成感や喜びを強く感じることに繋がりモチベーションも高まりやすいという訳です。
一方の客観的なイメージにもメリットがあります。例えば選手がさんざんに負けた試合を振り返る場合、主観的イメージでは悔しさや、怒りなどの感情で冷静に見ることができません。そうした際は自分を外から眺めて客観的に振り返りをすることができるのです。
いかがでしたでしょうか?ぜひご自身の仕事にも応用していただければと思います。ご自身の仕事の目的を達成するための主観的イメージでありありと想像してモチベーションを高めたり、仕事上でのストレスがある場面を客観的に振り返ってストレスのレベルを下げたり活用することができるはずです。
私がメンタルヘルス等の研修等を行う際に強調しているのは、人それぞれメンタルが強い弱いという違いはあるとは思いますが、その『メンタルを強めたりするためのコロンブスの卵的なコツがたくさんありますよ!』ということです。もし今自分のメンタル状態が良くないと感じている方がいればそうしたコツを学んで取り入れていっていただければと思います。
またこちらのサイトでは世の中の「働く」ということに関してのニュースなどにコメントをさせて頂くと思いますが、その際にもメンタルコーチ的な『視点』を大切にしたいと思います。人の可能性が広がっていくような視点、私たちがポジティブな未来を信じられるような視点、日々感じているストレスが少なく感じられて、今日もがんばろうと思えるような視点を心がけたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します!