今はなきハパランダ・トルニオ直通鉄道

スカンディナヴィア半島といえば北欧の半島というイメージが強く、国だとスェーデン、ノルウェー、フィンランドの三カ国が思い浮かぶでしょう。北極圏にオーロラなど、このスカンジナヴィア半島での観光は、日本でもお馴染みかもしれません。

ただこの三カ国の中で最も地味なのはフィンランドかもしれません。
欧州の鉄道でも、どうしても孤立感を感じてしまうのがフィンランドです。

なぜかというと、EU諸国との国際列車がない唯一の国だからです。ロシアへの国際列車はありますが、首都のヘルシンキから隣国のスウェーデンに行く直通列車がないばかりか、小さな川を渡るだけで国境が超えられるトルニオとスウェーデンのハパランダの間にもありません。歩いて国境を超えるのが普通に行われているくらいです。

そのため欧州のユーレイルパスを使った場合に、どうしても旅のルートにフィンランドを加えることは効率的でなくなってしまうのです。

鉄道ファンでなくとも鉄道旅そのものが日常のストレスを解消してくれることがあります。また、飛行機とは異なる現地の人々のふれあいもあり、しかも北極圏まで含む異国の地を鉄道で旅するのはそれなりに魅力的といえます。
だからこそ、フィンランドの鉄道旅は極めて非日常的要素が多く、日本では見ることができない風景も堪能できることからおすすめしたいのです。なのに、他の欧州諸国を周遊する場合には仲間はずれになりやすいのもフィランドなのです。

しかし、以前は列車でスウェーデンとの国境を超えることができました。
ケミからサンタクロースの町:ロヴァニエミ方面と国境のトルニオ方面に分かれますが、まさにその国境からスウェーデンのハパランダまでの直通列車があったのです。

実はこのルートには思い入れがあります。

大学時代、まだソ連が健在だった頃です。
当時のレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)からヘルシンキに出て、ここでストックホルムに向かう人は大抵は船で向かっていましたが、あくまで鉄道にこだわりたかったため、あえて遠回りの陸路を選びました。
そのルートこそが、ハパランダ・トルニオ直通の鉄道旅だったのです。

7月の下旬でしたが、途中駅では寒く、調べたら日本の12月の気候でした。
はじめての海外ひとり旅。
肌寒く、全く未知の世界に入り込み、しかも今のようにインターネットがなく、情報もまばら。

そのときの感覚。
現在の日常では絶対に味わうことができません。

ある種のストレス高負荷の状態だったかもしれませんが、プラスとマイナスで区別すれば、明らかにプラスのストレスでした。もちろんストレスである以上、プラスもマイナスも人体に与える影響は変わらないのかもしれませんが、適度なストレスは心身ともに活性化していた気がします。

ここ最近、当時の無謀な旅をしていたことを思い出します。
もしかしたらマイナスのストレス高負荷状態なのかもしれません。

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