蒼井凜花コラム~「成功する女性になる」これからの働き方とは~第4回

はた楽サロン」をご愛読の皆さま、こんにちは。官能作家・コラムニストの蒼井です。
「成功する女性になる」第四回目は「第一印象の重要性・容貌」に焦点を当ててみました。自戒の意味もこめてお伝えさせて頂きます。

 皆さんは第一印象をどれくらい重要視されていますか?
「中身があれば、外見なんて無関係」という考えは昔の話。心理学では、第一印象がのちのちまで影響することを「初頭効果」と言い、優秀な人ほど好印象を持ってもらう努力を怠りません。
 真っ先に思いつくのは、服装、髪型、メイク、姿勢、表情、肌や歯の美しさでしょうか。
絶世の美女である必要はありませんが、自分に手をかけ、自己投資をした分だけ周囲もあなたを丁寧に扱ってくれます。また「この女性は、身だしなみを気遣っている」「朗らかで、周囲を不快にさせない気配りができる」と認識してもらうことで、相手からの信頼も高まります。
 第一印象は、相手との良好な関係を決定づける重要な要素を占めるのです。

 第一印象が人生を大きく左右すると確信した最初のできごとは、短大二年で受けたCA採用試験です。一次試験(3人一組)は、たった10分間の面接のみですが、実に5~7割が落とされます。
 身だしなみ、立ち居振る舞い、表情、話し方、アイコンタクト――私が最も心がけたのが「笑顔」です。緊張で話がつかえても、とにかく笑みを絶やさず、話す際は口角をしっかりあげる。ありがたいことに、この「口角あげ」は、声のトーンもやや高めになり、明るい印象が増すので一石二鳥。話す内容が完璧でも、伝え方が悪いと、良い結果は得られません。私の受け答えは決してパーフェクトではありませんでしたが、その後、三次試験までパスし、倍率20倍の中に残れたのは、面接官に好印象を与えることができたからだと、今でも思っています。

 また、六本木のクラブ時代には「第一印象は0.5秒で決まる」と学びました。
 お客さまのお席に着く直前、「いらっしゃいませ」と視線を合わせた瞬間、相手の瞳に「快・不快」がはっきりと表れます。不快とまでいかなくとも、「がっかり感」を示すお客さまは、あんがい多いのです。シビアなお客さまになると、即「別な子にして」と、本人の目の前で、ママの私にチェンジを促します。高いお金を払っているのだから、最低限の美しさ、ついでに言えば「自分好みの子」を横に座らせたいわけです。
 ここでも笑顔の効果が発揮されます。多少、お客さまのタイプから外れてしまっても、愛嬌ある朗らかな印象の女性を排除するお客さまは、まずいません。
 笑顔は人の心の距離を縮め、警戒心を取りさる最強の武器。相手に癒しやエネルギーを与えると同時に、自分自身にも「快」をもたらします。
 普段から口角をあげ、微笑む習慣をつけましょう。表情が暗いために損をしている人はかなり多いです。オフィスではもちろん、通勤や移動中、ショッピング中も表情豊かでいると、思わぬ縁やチャンスが巡ってきます。
 もし、あなたが自分の印象に少しでも不安を抱くようなら、周囲の人に「私の印象ってどう?」と訊いてください。本人は普通にしているつもりでも、「いつも仏頂面で話しかけにくい」「口角が下がって不幸顔」「猫背で野暮ったい」などと、ダメ出しをされるかもしれません。また、お洒落を心がけたつもりが「派手すぎる」「スキがなくて、一緒にいて疲れる」と思いもよらぬ言葉にショックを受けるかもしれません。
 しかし、これが現実です。自分を変える絶好のチャンスを得たと思って、ぜひトライしてみてください。

 さて、先ほど「絶世の美女」になる必要はないとお伝えしましたが、美醜と幸福に関する話をしたいと思います。
 10年間、クラブのママをしていて感じたのは、美しさは武器になりますが、必ずしも「美しさイコール幸せ」の方程式は成り立たないということ。
 もちろん、美しい容姿の女性には様々なチャンスが巡ってきます。仕事のチャンス、人脈構築のチャンス。何より「まだまだ男性中心の社会である日本」には、女性の美と若さには揺るがぬ価値があります。
 しかし、同時に落とし穴も存在します。
「美しい、綺麗だ」ともてはやされた女性にも、やがて老いの影が忍び寄ります。容貌の良し悪しは人生に「不公平」を与えますが、老いは、誰に対しても平等です。容姿で勝負できなくなった時、自分に何が残るか、市場に何を提供できるかを考えてほしいのです。
 というのも「若い、美人だ」と崇められ、何の努力もせずに年齢だけ重ねてしまったホステスの悲惨な末路をいくども目にしたからです。美しいゆえに、群がってきた異性とのトラブルが絶えなかったり、騙されて多額の借金を背負う羽目となったり、お客さまがストーカー化したり。(もっとも、クラブの世界でお客さまがストーカーになっても、誰も同情してくれません。相手に不快感を与えずに上手くかわすのがプロというもの。対応が未熟だったのねと、逆にスキルのなさを嘲られます)
 そして、次々入店してくる新人ホステスにお客さまを取られることも日常茶飯事。お客さまは常に新鮮なものを好み、飽きっぽいのです。
 努力をせず、美貌に胡坐をかいていたホステスは、「売り上げの下落、自分自身の価値の下落、居場所のなさ、新人への嫉妬」――それらが原因となって、精神を病むことも少なくありません。
 容貌と同時に、それに見合う知性と強い精神を養わねばならないと強く思ったものです。

 人生には常に多くのチャンスが行き交っています。
 第一印象の良さ、容姿を含めた自己プロデュースは、内面の充実と併せて忘れずにいたい大切な項目です。
 チャンスの女神には前髪しかありません。普段から準備を怠らず、しっかりキャッチしてくださいね。

第5回:「女同士の嫉妬にどう対処するか、立ち居振る舞いのコツ」へ

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