特定の人に残業が集中する理由は?

ネットリサーチなどを行うインターワイヤード株式会社は、同社が運営するネットリサーチ「DIMSDRIVE」(正規社員を対象)で、「長時間労働に関するアンケート結果」を発表した。回答数は1343人だった。

性別 男性:80.3% 女性:19.7%
年代 20代:1.9% 30代:11.2% 40代:33.2% 50代:42.7% 60代以上:11.1%

月平均残業時間
0時間:26.6%
5時間未満:5.7%
5~10時間未満:7.0%
10~20時間未満:15.2%
20~30時間未満:17.1%
30~45時間未満:14.6%
45~60時間未満:4.5%
60~80時間未満:4.2%
80~100時間未満:1.9%
100時間以上:3.3%

政府の「働き方改革実行計画」では、原則「月45時間、年360時間」、繁忙月は「100時間未満」という上限規制を設けることが明記されたが、このアンケート結果では45時間以上という回答は13.8%だった。
この残業時間が45時間以上という回答数の特に多い業種を見ると、「運輸業・郵便業」が32.3%、「教育・学習支援業(学校教育)」が26.2%だった。「宿泊業・飲食サービス業」「教育・学習支援業(その他)」も多い結果だったが、この二つはサンプル数が少ないためあくまで参考値となる。

残業理由
仕事の量が多すぎる:44.5%
仕事の割り振りに問題がある:21.7%
ムダな打ち合わせが多い(打ち合わせ時間が長い・不要な参加者が多い等):20.3%
自分の仕事をこなせるスキルを持った人が他にいない:18.0%
遅くまで働くことが良いと思われる雰囲気がある(上司が帰るまで帰りにくい等を含む):10.4%
自分の仕事のスピードが遅い・効率が悪い:10.4%
時間を気にして仕事をしていない(仕事が好きである等):10.1%
残業手当が欲しいため:9.8%
家に帰ってもすることがない:3.5%

残業の原因を解消する方法として、にはどうすれば良いと思うかという問いもあった。
その結果、「仕事量に見合う人員を採用することが必要」が最も多く39.2%だった。仕事量に対する人員不足という結果が見える。ただその一方で、「人員の配置転換を含む仕事のやり方の改善が必要」や「業務効率化のためのツールやシステムの導入が必要」についても20%以上あった。業務改善により残業を減らせるという考えも多いといえる。

特定の人に残業が集中しているか
そう思う:30.2%
ややそう思う:34.4%
どちらともいえない:18.0%
それほど集中はしていない:11.7%
決まった人への集中はない:5.7%

64.6%の人が「特定の人に集中している」と回答したことになる。

特定の人に残業が集中する理由
人数に対して仕事の量が多すぎる:42.8%
仕事の割り振りに問題がある:38.4%
仕事をこなせるスキルを持った人が他にいない:27.7%
仕事のスピードが遅い・効率が悪い:17.0%
ムダな打ち合わせが多い(打ち合わせ時間が長い・不要な参加者が多い等):15.8%
時間を気にして仕事をしていない(仕事が好きである等):13.0
遅くまで働くことが良いと思われる雰囲気がある(上司が帰るまで帰りにくい等を含む):11.0%
残業手当が無いと苦しい:7.5%
家に帰ってもすることがない:3.3%

サービス残業の時間
0時間:59.3%
5時間未満:4.3%
5~10時間未満:6.0%
10~20時間未満:8.5%
20~30時間未満:8.6%
30~45時間未満:6.0%
45~60時間未満:1.9%
60~80時間未満:2.3%
80~100時間未満:1.1%
100時間以上:1.9%

業種別では、「教育・学習支援業(学校教育)」が、69.0%という結果だった。この業界では約7割もの人がサービス残業をしていると回答したことから、それが当たり前になっているといえるのかもしれない。
また。サービス残業が発生する理由についての問いについては、「それが当たり前の雰囲気が会社全体にあるから」42.0%、「それが当たり前の雰囲気が職場にあるから」34.7%の順だった。おそらく、サービス残業をするのが当然という企業文化・職場風土が存在しているのだろう。
サービス残業を解消する方法についての回答は、やはり人出不足を背景とした「仕事量に見合う人員を採用することが必要」が36.0%と最も多かったが、「上司や役員などからの働きかけが必要」「厳しいルールの設定とルールが守られていることの定期的なチェックが必要」などの管理体制について言及する回答も多かった。

残業時間の上限規制を順守できるか
そう思う:30.2%
どちらかといえばそう思う:20.4%
どちらともいえない:27.0%
どちらかといえばそう思わない:7.7%
そう思わない:14.4%

そう思う50.6%:そう思わない22.2%という結果だったが、現状の残業時間が長い人ほど「順守できるとは思わない」という回答が多かった。
現状の残業時間が45時間以上の人から「そう思う」より「そう思わない」という回答が上回ってきて、残業時間60時間以上の人では5割以上が「そう思わない」と回答している。

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