あくまでビジネスシーンで使用するから、仕事道具の一つといっていいビジネスバッグですが、営業担当の木村くんはかなりこだわりがあるようです。
新作のトートバッグを購入し、木村くんは上機嫌で出社しました。

同僚の吉田さんからもかわいいと褒められ、ますます上機嫌です。

ビジネスマナーを語る林部長

トートバックで営業に出ようとした木村くんに、林部長が近づきます。木村くん自慢のトートバッグを注視して言います。

「木村、そのバッグで営業に行くのか？　カジュアルすぎないか？」

「はあ、すみません」

お気に入りのトートバッグにクレームだったので、少し、ショックを受けながら謝る木村くん。
林部長はあまりに素っ気無い謝罪に不満だったようで、この機会とばかりにビジネスマナーについて語り出してしまいます。

「いいか、ビジネスで使うバッグは、最低限のビジネスマナーを守る必要があるんだ。スーツを着て取引先・お客様の前に出る営業マンは、カジュアル過ぎるカバンを使っているだけで、信用をなくすんだ！　つまりは木村だけでなく、わが社そのもののイメージダウンに繋がるんだ！」

林部長の帰社

終業時間になり、営業から戻った木村くんは自分の机で日報を作成しています。
林部長は先に帰るようです。

「お先に～　お疲れさ～ん」

何と、林部長はカジュアルなトートバッグで帰宅しようとしています。

「えっ？　おいおい」

木村くん、それを見て複雑な表情です。